去る6月29日に行われました第26回となる日本重奏ギターフェスティバル。
山崎荒木デュオは三度目の正直で優勝することができました!参加者も年々レベルがあがっており、ソリストとして各コンクールに優勝・入賞する方々が組んで競い合うアンサンブルの祭典でもありました。2010年から常設デュオとしてやってきたことが評価されたのは非常に嬉しいです。
今年、我々は知る人ぞ知るジョリヴェのセレナードを演奏いたしました。
この曲目は前衛の部類にはいりますが、各楽章とも自立した個性があり、骨組みがしっかりしていて構成力を出せるので選びました。
余談ですが抽象画なんかを前に置いて演奏するとマッチングするかもしれません。
三年のコンクールを通してデュオとして必要なたくさんのことを学びました。
フェスティバルにかかわった全ての方々に感謝申し上げたいと思います。
なお来年の6月28日に第27回日本重奏ギターフェスティバルが開催されます。山崎荒木デュオはゲスト演奏で参加いたします。来年で4年目になる東京訪問、とても楽しみです!
去る6月22日(日)に、ヤマサキギター音楽院にて山崎&荒木デュオの帰国報告会が行われました。
5月をひと月も過ぎたということでなかなか実現せず、楽しみに待っていただいた方々にはお待たせの企画ということで・・・。告知一週間で全席が埋まってしまい、急きょ10席を追加。
それでも入れなかった方には申し訳ないのでDVDをご用意させていただきました。
さて、今回はコンサート、というよりはトークライヴ形式をとり、演奏は小品を多めに(といいつつ現代曲も弾きましたが^^;)、皆様にはスペインワインを召し上がっていただきながらお楽しみいただきました。
お話では、演奏の様子から、旅行中のハプニングなど、写真をラミネートしてお伝え。生でしかお伝えできない生々しい内容!?をお届いたしました。
その後の懇親会も生徒さん主体で企画くださり、とても楽しい夜となりました。
ご来聴のみなさま、有難うございました!
当日の写真の様子はつっち~さんのHPでご覧にいただけます。つっち~さんいつも感謝です!
去る5月18日(日)に、京都は丹後網野町のP-Fourさんにて、ライヴをしてきました。
この演奏会は、同門の先輩ギタリストで丹後を中心に活躍中の山﨑昭典さんがお招きくださりました。京丹後の芸術祭「アートキャンプあみの」の一環として、また山﨑さんが一貫して毎年行っている「Sound Project」の出演者として演奏してまいりました。
スペインから帰国して10日、しかもプログラムはほとんど入れ替えということで、なかなか準備が大変でしたが、お集まりになられた音楽愛好家のみなさんの和やかな雰囲気に助けられ、楽しくあっという間に終演しました。
ライヴ後は武満徹氏とも共演していた鈴木昭夫先生(山﨑さんの師匠で丹後在住の巨匠)とごいっしょすることができ、貴重なご縁にあずかりました。夜は星空を堪能し、一緒に出演した大久保さんと山﨑さんとで、未明まで飲み語り、翌朝は温泉へ。これがあるから演奏旅行は最高ですね!
帰りは荒木さんに運転をお願いし、ほとんど車内で爆睡の山崎でしたが、丹後は思いのほか近く、また夏にプライベートで遊びに行きたいなと思いました。
最後になりましたが、山﨑昭典さん、P-Fourの博田さんはじめスタッフの皆様、コンサートにご来聴いただいた皆様、本当にお世話になりありがとうございました。
タレガ参りを終えてからは、グラナダへ弾丸旅行に行きました。夜行で行って、夜行で帰る日帰りを決行。アルハンブラ宮殿のチケットは当日券がすぐ売り切れる・・・という話でしたので、明朝未明にバスで到着する便を選びました。
眠気はひどいものでしたが、おかげで無事に入ることができ(チケット売り場はクレジット販売機が奥にあり、当日券の穴場になっています。)、ヘネラリフェの噴水も観賞できました。
そこからファリャの生家を訪ね、シエスタを過ぎたころ小生の楽器を作ってくれたアントニオ・マリンの工房へ。ホセマリンと一緒に働いていらっしゃいました。素敵な好々爺でした。
弾丸ツアーはその後夜から参加したアルバイシンのフラメンコとともに終わりをつげ、興奮さめやらぬままアルコイへ帰還。
アルコイへ帰ってからは、ホセルイスのお孫さんで、ギタリスト兼政治家(!)、イグナシオ(ナッチョ)邸でもてなしを受け、お酒を飲みながらギターを弾きあったり。その翌日には父と旧知の仲だった作曲家/指揮者のハビエルさん、カルミーナさん音楽家ご夫婦に呼ばれたり、まさに音楽三昧。
そして待ちに待ったサンジョルディのお祭り。初日に私たちはモーロの太鼓で行進に加わり、音楽隊として参加いたしました。この模様は新聞にも載ったのですが、ちゃんとホセイルイス追悼で来た日本人が太鼓してる、と書いてます(笑
徹夜で大騒ぎする旧市街ですが、お祭りの3日間、本当に楽しく過ごさせていただきました。
帰りはバルセロナにて、ギター専門店へ。二重奏とソロが半々に楽譜棚を埋めていて、さすがヨーロッパだなと感心。ほしかった楽譜をいくつか手に入れ、荒木さんが衝動買いするかもしれない!と言っていたアントニオマリンを試奏・・・。が、ハカランダはもう入ってこないらしく、ネックも明るめの木目でちょっと印象が違いました。関税と機内持ち込みをいかに乗り切るかという不安もリセットされました(笑)
20日は、充実したあっという間の滞在でしたが、これもすべて、藤井さんの手厚いもてなしのおかげです。何度もお礼を言わせていただきますが、ほんとうにありがとうございました。
滞在中たくさんお話できた現地の皆様、いっしょにご同行いただいた門脇先生と竹田さんにも心よりお礼申し上げます。
ん~また行きたい!もう行きたい!(笑)
ここまで読んでいただいた方、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
さて、コンサートを終えた我々は旅行終盤の聖ジョルディ祭へ向け、ギター観光へ突入!ギター旅行ですので、観光地はタレガの生地ビジャレアル、アランブラを選びました。
藤井さんの運転で移動し、まずはバレンシアへ。ロイヤルクラシックスの社長さんで、歴史あるバレンシアギター愛好会(Amigo de Guitarra)の会長さんでもあるホアンさんにお会いし、お昼をごちそうになりました。
会社内も案内していただき、弦を梱包している様子や、秘蔵のラミレスなどを弾かせていただき、日本でも販売されている弦などのお土産もたくさん貰ってしまいました。大感謝!
そこからさらに移動し、一路ビジャレアルへ。お墓参りをしよう、ということで場所を探しましたが、なかなか核心へと至らず、、、その日はタレガ通り近くの銅像を見てオスタルへ宿泊。
次の日にタレガの博物館へ行き、職員さんが紹介していただいた博物館の資料室へハシゴ。段ボール4箱ぐらいにぎっしり詰まったタレガの手紙や家族の写真、楽譜などを見せていただき、CDまでいただいてしまいました。ムイシンパティコ!
これは帰国後わかった話なのですが、タレガ博物館で購入した分厚い資料集を見ていると、ペペロメロ、ジョンウィリアムス、イエペスなど草々たる巨匠の面々の間に挟まれ、なんとSHIGERU YAMASAKIの名前が。。。!
スペインで販売されているCDで、タレガの曲目が収録されているものがディスコグラフィーにでていました。神成先生が編集に関係されていらっしゃったそうです(収録されているリストに邦人の名前は、SHGERUとTORU KANNARIのみ。本当にすごい!)
さて、そこからすぐのところにある、タレガ胸像までわざわざ職員さんが案内してくださり、再びお墓へ。この日はお墓の職員さんがいたので、場所も教えていただき、無事にお参りができました。アルカスやフォルテアも同じ場所で埋葬されています。タレガの墓はけっこう荒れていて、石などが持ち去られてしまったのか少しさびしさを覚える外観でした。
次の記事ではアルハンブラ~聖ジョルディのお話です。